ステンレス鋼(SUS)とは
ステンレスとは、「さびにくい=Stain less」と表現します。完全に錆びないというわけではありませんが、かなり、錆びにくい素材です。
鉄にクロムを約11%以上添加すると、表面に100万分の数mmという非常に薄いクロムの酸化膜ができ、この膜がステンレスに良い耐食性もたらしています。表面にキズが付いても、新しい膜が再生される為、光沢が保たれます。また、耐食性の他、低温特性、耐熱性、加工性、意匠性なども優れています。
用途に応じて、ニッケルやモリブデンなどの合金元素を添加する事で、材料性質を調整できます。ステンレス鋼は、オーステナイト系(厨房用品、建材、鉄道車両等)、フェライト系(厨房器具、建築内装等)、マルテンサイト系(機械部品、刃物等)の3つに大別され、それぞれの特長に応じ広く使われています。
ステンレスの主原料は、スクラップであり、特にオーステナイト系では、原料のほぼ50%がスクラップで、リサイクル性の高い素材です。
代表的なステンレス(SUS)規格
SUS304−市場に最も出回っている規格で、耐食性、加工性が良く、様々な分野で、使われています。成分は、クロムが18%、ニッケルが8%、ほかにモリブデン、ケイ素、炭素、硫黄、リンをそれぞれ微量含み、残りの70パーセント以上が鉄です。
磁石には付きません。食品設備から、原子力用まで、色々な物に使用されています。
SUS316、316L−優れた耐食性があり、値段は304よりも高いです。
316は、成分は、304に比べて、ニッケルの割合が高く、モリブデンが添加されています。
316Lは316より、更にニッケルの割合が高く、炭素の割合を少なくした素材です。
プラント内の、逆浸透膜のユニット、配管等、また食品製造機械、ケミカルタンカー等、耐食性、海水に対する耐食性が必要とされる物に使用されます。
SUS430―代表的なSUSのなかでは、コストが安いです。SUS304までの性能が必要ない時に使われます。成分は、304に比べ、ニッケルが含まれていません。あと炭素の割合が比較的高いです。鉄の割合が高く、磁石に付きます。食器製品、厨房部品、建築金物等に使われます。
SUS310S−優れた耐熱性があります。成分は、304に比べ、クロム、ニッケルの割合が高く、オーステナイト系ステンレスの中で、トップレベルのニッケル、クロムの割合です。更にケイ素、炭素の割合も304に比べ高いです。
自動車の排気系部品等の耐熱性を要求される物に使用されます。
表面仕上げ別
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